お客様のご依頼のSRチョッパーにて仕入れた1JR
しかし、最終決定がフロントディスクの2H6となりまして
とりあえずは余ったSR君

まあ その次の次の次のご依頼が1JRですから それまで寝かしていようと思っておりましたら
ショー出品のお手紙が。

従業員とお手伝いさんがショーに出したいと
そーなん?

というわけで ショー用に作っていきましょうか
SRチョッパー

まずはハギハギして丸裸にします

タイヤをコッカーに換えて いつものチョッパーフレームに仕上げます
ショーですから また違ったものを作ってもよかったんですが、あんまりね 時間をかけれないのもこれまた事実

で、ちょうどっちゃーなんなんですが、フルカスタム依頼のお客様のパーツがまったく入庫しません
その待ち時間の間に作っていきましょうか!!
まずはノーマルステムシャフトを抜き取って 分厚ーいプレートに穴を開けて溶接

さらにガーターフォーク用のリンクプレートを片側に2枚あわせて溶接 スムージング ブッシュ圧入
これで倍の強度が出ました
虎視眈々と前足 作っていきますが
なにやら一般修理も増えて来てチビチビ進めております

ガーターフォークでもスプリンガーフォークでもない よく板バネでこんなの見たりしますが、とにかく
前足の骨が出来上がりました
フォーク部分はシームレスの分厚いパイプなので強度抜群
ただ、前側のアーム これではチト不安が残る・・・

従業員がふざけてますが、前側のアームに補強をかねてフェンダー状に鉄板で張り合わせました

よく使うフラットフェンダー これを半分にカット
リアフェンダーも今回はちょっとちゃうモン作ったります

前足が大方出来上がりまして タンクの裏側と骨部分が完成
従業員とお手伝いさん この二人がとっても活躍しております

あんまりノペってのもアレなんで、真ん中をウルトラマン状態にして
サスとのバランスを良くしました

車高がかなり下がったので、ノーマルスタンドでは曲げても切ってもこけちゃいます
スタンドのマウントごと切断して それをスイングアームに溶接
バネの受けも作って スタンドもステンレスで作って お得意の靴みたいな先っぽ
さらに曲がり止めのドリルドプレートを付けて完成です
スタンドに結構時間がかかりましたが 出来上がってしまうとエーモンです

タンクをトンカントンカン下側とサイド部分が出来上がりました
エキパイも大まかなラインを作りまして

エンジン スレスレ君です

ステップはノーマルの先っぽを切って、アルミで作ったローレット加工のバーを溶接です
これだけでも結構違って見えるモンで

あーだこーだと型紙を作って作業する二人
そして合間合間の作業なので店の端っこの方に鎮座するSR君

 

そこにお手伝いのカマちゃんも登場
タンクの上面を作り出しました
男の顔になってます

当初はフラットに決めるつもりでしたが、カマちゃんが「えぐれてる方がカッチョエーやん」と、
こうなりました
パイプを切って、テーパー状に縮めております
こんな事 気の長いカマちゃんにしか出来ません

ハンドルはトップブリッジに直接溶接です
これで更に低さを強調できます

テールランプ 完成です
二列に開けた合計24個の穴
ここからLEDが飛び出る予定です
一応チェーンガードの役割も担っております

おなじみのフロントスプロケットカバーのシャープカットとドリルドです

今回はグリップ部分も細くしてやろうかと。
ハイスロのインナーパイプ ここにローレット加工をしてグリップに早変わり
エンドも作ってえー塩梅になりました

となれば左もそれに合わせます

ライトは当店でよく使うデイトナ製のスポットランプで行きますが
ボトムケース ちょっとカッコつけたろかと。
それよりもそれを持つ従業員様のほうがカッコつけてます

ステムの上下を連結する超強度の丸棒
こちらにライトステーを立体的に会わせて行きます
これまたスチールでこれ自体も補強効果を出してます

で、今回はエアクリもいつものパワフィルじゃーなくって
前にニョキンと出してやろう
ラムエア効果もあるかね?

長く頭を悩ませたウインカーです
ショーに出す為のバイクであっても 保安部品 全部付けたいやん
配線ないやつとか とても走れるものじゃーないやつとか ショーバイクなんでそれもアリなんでしょーがね
やっぱりバイクとして乗れるヤツ!!車検も通るヤツ!!
これで行きたいと思います
テールと合わせたLED飛び出るタイプです
もー従業員様の事には触れません

シートも大方完成しました
今回は全てを皮で張るのではなくて部分部分やってみましょうか

作業も大詰め モケモケキャブを綺麗にします
ついでにいつもの横のプラカバー 割れてますからこれも交換で

写真がヘボでよくわかりませんが 綺麗になりまして
オーバーホール ボルトステンレス ブラスト磨き もやってます

エンジンもいつものメニューでまいります
バルブは鏡面加工 ピストンヘッドの余分なカーボンも除去して 当分カーボン 溜まらない仕様!!

塗装が上がればブリブリ組んで行きます
エンジンはいつも通りフィン削って、ところどころ赤っぽくしてます
ホイールもハブ リムを塗装 スポークは新調で キレイキレイ

それをフレームに載せて ガンガン組んでいきます
これ以降の作業写真は切羽詰っていて撮っておりません
組んで配線してアーダコーダ 試乗も済ませて
出来上がったのがショーの1日前でした
日曜日も返上して頑張った甲斐がありました
従業員はきっちり休みましたけど・・・

やって来ました 搬入日
予定よりも30分ほど早く着き 更に1時間ほど搬入には入れなくて
暇を持て余した3人
「ブレーンバスターって出来ると思う?」
僕の投げかけた言葉にきっちり従う若者二人

「タワーブリッジは?」
これまたしっかりと

となると、キン肉バスターもやってみます
面白くなってきたところで搬入のお呼び出し
退屈な待ち時間も楽しく過ごせました

で、ショー当日
かなり昔に作ったGBもついでに持って行って2台の展示です

今回はこの二人の若者 頑張りましたからね

当日は息子のライトも連れて行って キャッキャゆーてました

 

無事ショーも終わり 帰ってきて完成写真です
フレーム自体は毎度のSRチョッパーフレームです
サスを付ければ車検対応となります

車高は当店で作った過去のSR最低です
そこにコッカータイヤのバランスがえー感じ

シートベースはメッキにしてそこにリンクにあります明和内張り様のアンコ 表皮をまとった4枚のプレートがセットされます
更にシートベースは左右で分割、連結式です

マフラーは今回 リアフェンダーの左半分を兼ねています
思い付きを形にするってのは なんとも大変でしたが、こんなマフラー
見たことないでしょう? 僕はないです

サイドメーター&スイッチはいつものヤツです
これがシンプルで色んなスタイルにマッチすると思います

お手伝いさん達が苦労を重ねて作ったタンクです
この張り出し感がとっても好きです

これまた苦労のライト ライトステーです

一番初めに取り掛かった前足です
強度もスタイルも抜群に仕上がりました
塗装の途中でお手伝いと 「シャアっぽくない?」「ステッカーでもはったる?」
と、急遽ステッカー屋さんにお願いしたものですが 上にクリアーは吹いてませんから新オーナー様がイヤならすぐに剥がせます

ステップに合わせてシフトペグもローレット加工です

ラムエアダクトも良い感じになりました
メッキカバーの奥にはエレメントも入ってます

ステンレススタンドもバフでキレイキレイです

テールランプは配線を二股にして 常時点く方には300オームの抵抗を入れています
これで常時は暗くて ブレーキを握れば明るく点くってな なんとも普通なテールに使えます
また動画なんかを撮ったら上げてみます
リアウインカーはリジットバーに内蔵式になってます

フロントはこちら
幅がちょうど250mmありますので、車検対応です
ショーに出すっちゅーてもホーンも付いてます

合間の作業で結構長くお付き合いしたこのSR君
色んな新しい試みをした分 時間もかかりましたが、とても満足のいく一台が出来上がりました

これも従業員 お手伝いさん達のおかげですかね

というわけで、依頼を頂いているバイク ブリブリ進めてまいります!!
この一台の経験で従業員のスキルも上がったはず!!

動画はこちら